脚本家ヨーロッパ企画酒井善史氏インタビュー

仮面ライダースーパーライブでは、
子どもたちが“初めて見る舞台演劇”
大人も興奮・夢中にさせる“上質なエンターテインメント”
としてのステージ作りに力を入れております。

そんなスーパーライブ今作の脚本を手がけるのは、演劇のみならずテレビや映画、イベントなど幅広いジャンルで活躍する演劇集団「ヨーロッパ企画」の酒井善史氏。
仮面ライダースーパーライブの脚本は2012年仮面ライダーウィザード以来の2度目となりますが、今回はその感想と見どころをインタビューしました!

■執筆にあたっての感想は?
何人もの仮面ライダーたちが一堂に会するところが、仮面ライダースーパーライブの魅力の一つだと思いますので、普段は出会わない個性的な仮面ライダーたちが2人、3人、4人と集まるたびに起こる化学変化を意識して書きました。 1回目の時はあまり余裕がなかったのですが、仮面ライダーたちのやりとりを、自分でもかなり楽しみながら書けたと思っています。
■今作の見どころは?
すぐ目の前で繰り広げられるバトル! …はもちろんのこと、敵の真の目的は一体何なのか? 物語途中に交差するショッカーたちの意図は? 最後まで手に汗握る展開となっておりますので、どうぞご期待ください。 仮面ライダーたちのコミカルなやりとりにもご注目!
■最後に〜子どもたちの“はじめての演劇鑑賞”に向けて〜
「演劇」と聞くと、少し堅苦しいイメージがあるかも知れませんが、いつもはテレビの中にいる仮面ライダーが、目の前に登場して、戦ったり、ピンチになったり、時には見ている自分たちまで巻き込まれたり。 そんな、今まさにここで起こっているという“ライブ感”を、目一杯楽しんでもらえたら最高です!

【プロフィール】

脚本:酒井善史 酒井 善史 (さかい よしふみ)
1981年生まれ。京都府京都市出身。

2000年、第5回公演『苦悩のピラミッダー』よりヨーロッパ企画に参加。
以降、ほぼ全本公演に出演。ヨーロッパ企画のちょっと不思議な世界観の中で突っ込み役を担うことが多い。
役者業のほか、最近ではドラマの脚本や東映キャラクターショーの脚本・演出も手がけるようになり、2014年5月10日公開の『俺たち賞金稼ぎ団』で自身初の映画脚本を務めた。
その他、公演・イベントの舞台美術や小道具、ロボット製作、DVDのオーサリング、Webページの製作など多岐にわたって活躍する。

【ヨーロッパ企画とは?】

京都を拠点にマルチに活動する劇団。
脚本・演出の上田誠が設計したトリッキーな劇構造を、日常会話を積み重ねてコメディへと昇華させる息の合ったアンサンブルは、ユルさと緻密さを同時に内包するという独特な魅力で、幅広い観客の支持を得ている。年1〜2回の本公演では国内各地を巡演し1万人以上を動員。結成以来、創作のベースを京都に置きながらも、全国へと意欲的に舞台作品を発信し続けている。

本公演以外にも、いろんな企画公演を大小問わず行っており、また、イベントや映画祭、DVDやテレビ番組制作、ラジオ、WEB企画、携帯アプリ、雑誌連載など、多方面にわたってコンテンツ制作を展開。
劇団でありながら、本広克行監督とともに「サマータイムマシン・ブルース(’05)」「曲がれ!スプーン(’09)」といった舞台作品の映画化に取り組み、「ヨーロッパ企画です。(’12)」では北海道テレビの藤村・嬉野氏とともに過去の短編コメディを映像化した。また、「タクシードライバー祇園太郎(NHK・Eテレ)」などのテレビ番組を自ら企画・制作するなど演劇の枠にとらわれないユニークな活動を行っている。メンバーそれぞれもテレビ・映画・ラジオなどに出演し、活躍のフィールドを広げ続けている。